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カンフー・パンダ

カンフー・パンダ
Kung Fu Panda
公開 2008年7月26日(日本)
監督 マーク・オズボーン、ジョン・スティーヴンソン
脚本 ジョナサン・エイベル、グレン・バーガー
出演者 ジャック・ブラック、ダスティン・ホフマン、アンジェリーナ・ジョリー




【鑑賞前】期待:★★★(並)

残りものには福がある。

いつものようにゲオでレンタルするものを探していると、
目に入ったのがこの作品だ。

「最近、アニメ借りてないな」なんてボーっとアニメコーナーを歩いていたら、
この作品だけは5、6本あるうち1本だけしか残っていなかった。

「みんなが借りてるから面白いに違いない!」という理由で急いで手に取ったが、、
過去に同じような方法で映画をチョイスして面白くなかったことが何度もあった。

家に帰ってから「鑑賞前の記事書かなきゃ」と思って袋から取り出すと、
この映画のDVDが入っていて思わずびっくりしてしまった。
自分で借りておいてなんだけど、借りた記憶がすっかり抜け落ちていたのだ。


DVDのラベルに載っている楽しそうなパンダを見つめながら、
「なにを期待して見ればいいですか?」と聞いてみたら、
パンダは「ディズニー映画にハズレはないよ」と答えてくれた。

「そっか、ディズニーなら楽しめそうだね」と安心したのだが、
よくラベルを見ると「ドリームワークス」と書いてある。

スピルバーグの会社かよ。ちっ。

パンダは本当にいい加減な奴だと思った。



【鑑賞後】評価:★★★(可)

期待通りの作品だ。

テンポが良くて、見やすくて、薄っぺらい。

中国市場を意識した意欲作である。


◆質問風に感想

1.)この作品のテーマはなんですか?

ずばり「師弟愛」です。
自分ではカンフーの達人になれないと思い込んでいるパンダと、
どうやってこのパンダを育てればよいのか悩む師匠。
この二人の話です。


2.)みどころはどこですか?

パンダがボコボコにされるところじゃないでしょうか。
ボコボコにされながらもパンダはうれしそうに笑っているので、
完全にこのパンダは”M”だなって思いました。


3.)さまざまな動物が自分流のカンフーを披露してますが?

サル拳、トラ拳、蛇、カマキリ、鳥?
どれも自分の特徴を生かしきれていないような印象でした。
もっと面白いアイディアを詰め込まないと!


4.)あなたのカンフーの流儀はなんですか?

酔拳と言いたいところですが、この拳の使い手は世の中にたくさんいそうなので、
特に流儀はないということにしておきます。


5.)この映画の主人公、パンダの名前はなんですか?

う、覚えてないです。パンダです。


6.)違います。主人公の名前は「○ー」です。○はカタカナ一文字。

パ? パンダの「パ」?


7.)違います。

そうですか。


8.)お気に入りのセリフはありますか?

「この血管には熱い出汁が流れとる!」


9.)どうしてそのセリフが気に入ったんですか?

いや、なんとなく川島なおみと近いものを感じ、印象に残りました。
それだけです。


10.)もう一度、この映画を見たいですか?

いいえ。


11.)面白かったですか?

あまり。暇つぶしにはなると思います。


12.)では、この映画に関連した映像をどうぞ。

若い女性に人気があるんですね!

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英国王のスピーチ

英国王のスピーチ
The King's Speech
公開 2011年2月26日(日本)
監督 トム・フーパー
脚本 デヴィッド・サイドラー
出演者 コリン・ファース、ヘレナ・ボナム=カーター


【鑑賞前】期待:★★★★★(特盛)

2、3ヶ月ほど前に知人から「面白そうですよ」と薦められた映画だ。

僕はその時、知人に、「どういうストーリーなの?」と聞いてみたのだが、
まだ見ていないようで内容について詳しくは知らないとのことだった。

「じゃあ、どういうところが面白そうだと思ったの?」と聞いてみたら、今度は、
「CMを見たら面白そうだったんです」という返事が返ってきた。

「じゃあ、CMのどういうところが面白そうだったの?」と聞くと、
「うまく説明できません」と言われた。

結局、面白さがわからなかった。

しかし偶然、この映画の予告編を目にして、僕も「面白そうだ」と思った。

「吃音症というコンプレックスを抱えた英国王が、
国民の前でうまく演説ができるように吃音症を治してくれる先生を雇うのだが、
この先生というのが英国王という身分を軽視し、
馬鹿にしたような態度で接してくるので、
英国王はイライラしてしまう。

しかし英国王には早く吃音症を克服しなければならない理由があった。
それはナチスの台頭だ。英国とドイツは戦争になりそうだった。
国王は演説によって、国民を勇気付け、団結させなければならないのだ。」

どうですか?
知人の説明よりも面白さが伝わったんじゃないでしょうか?




【鑑賞後】評価:★★★★(良)

☆を4つ上げたけど、実際は3.5。

四捨五入すれば☆☆☆☆だから、
こういう評価になった。

欠陥は二番煎じということと、エンディングにある。


◆吃音症とあがり症
僕は人前で話すのが苦手だ。

吃音症ではなく、「あがり症」という病だ。
学生のころはゼミなどで発表することが多々あったが、
原稿を用意しても、原稿を持った手がプルプル震えるものだから、
字をうまく読めなくて、読んでいる途中で頭が真っ白になる。

聞いている人が僕の言っていることを理解できているか確認しながら、
じっくりと自分の理論を展開していきたいのだが、
読み進めていくうちに緊張で周りの様子をうかがう余裕がなくなり、
自分自身でさえ自分の言っていることがわからなくって、
最後はテープレコーダーのようにただ原稿に書かれた文字を
読み進めるだけの状態になる。

発表している自分と聞いてくれているみんなとの間に大きな壁ができて、
僕はただ目に入った文字を読み上げるだけのマシーンになってしまう。

発表の前の一人予行練習では、
自分なりに手ごたえを感じているのだが、
いざ本番になると緊張で頭が真っ白になってしまうのだ。

でも、まあ僕みたいな庶民がこういう状態になっても、
ゼミの先生と学生が「?」という状態になるだけですむのだが、
一国の王様がこういう状態になってしまったのでは、
国の将来を揺るがす大問題になる。


◆言葉と身分
吃音症ではなく訛りを直すという映画は過去にも存在した。

『マイ・フェア・レディ』がこの分野では有名な作品だけど、
『マイ・フェア・レディ』の原作は『ピグマリオン』だ。

『ピグマリオン』では、高飛車な言語学者が、
花売りの田舎娘の訛ったしゃべり方を矯正して、
社交の場に出しても恥ずかしくないように調教する、
というお話で、最後は見下していた花売りの少女に
学者がどんどん惹かれていくという内容だったと思う。

『英国王のスピーチ』では教えられるほうも教えるほうも男なので
恋愛に発展することはないが、
『ピグマリオン』と同じように「身分」が違うことと「言葉」を扱うという点では
ストーリーは近いように思った。


「言葉」をちゃんとしゃべれるということは、
「お金をたくさん持っている」ということと同じくらい
人間社会では大切なことなのではないだろうか?

『エレファントマン』という映画がだいぶ昔に作られたのだが、
この作品では外見が醜いせいで人々から見下されている男が、
聖書の言葉を語り、美しい心を持っていることを知るようになって、
人々は彼のことが好きになっていくというお話だった。

「社会的地位」「お金」「外見」というのは、
社会の中で生きる上で「見せかけ」にしろとても大切なことなのだ。
「第一印象」が人々の好悪を判断する重要な鍵になる。

そして「言葉遣い」もこのグループと同じだ。
「言葉遣い」が美しいと「教養のある」人だと思われ、
シャネルをセンスよく着こなすのと同じような印象を
他人に与えることができるのだ。


◆エンディングについて
そういったことを加味して僕はこの映画のエンディングが嫌いだ。

ネタばれを承知の上で書くが、
この映画はこれから戦争が始まるという時に、
国民を鼓舞し、団結させるため、
吃音を克服しようとする英国王が演説をし、
吃音が出なかったことで「よかったね」というエンディングなのだ。

演説を終えると側近たちが王に「すごく良かった」と
言葉をかけるのだけど、見ていて僕は全然良いとは思えなかった。
吃音よりも英国の将来のほうが大切な問題だ。

側近が英国王を褒めている様子は
初めて自転車に乗れた子どもを褒めているようにしか見えない。

英国民の多くは戦争が始まることで、
これから「死」が待ち受けている。
英国王の演説ごときが上手にできたからといって
将来が暗いことは確定しているのだ。

自転車なんて一生乗れなくても何の問題もないし、
英国王が戦争が始まる前の演説で吃音だらけでも、
何の問題もない。

一番大切なことは、英国王が本当に心から国民のことを
想っているのかということだ。

自分の吃音の心配だけしているようにしか見えなかった。


口先だけの美辞麗句は時間がたつにつれ色あせてしまう。
言葉を発した者が本当に心から言葉を発したかは、
何年もかけて発言者の行動を見ていくことで、
徐々に判明していくものなのだ。

どんなに言葉が足らない人間であっても、
何年も一緒にいて「信頼できる」と思えれば、
吃音だろうがなんだろうが関係ない。

他人との信頼関係を築くためには第一印象という一瞬の判断ではなく、
長い時間が必要だ。


◆こんなエンディングを考えた
僕はこの映画のエンディングは、
『独裁者』でチャップリンが行ったような演説を期待した。

収録室の中で英国王が人が変わったように饒舌に演説し、
先生は英国王の迫力と国民を想う気持ちに感動して呆然としてしまう。

演説が終わった王は呆然とした先生の様子に気づき、
なにか言葉をかけようとするのだけど、
いつもの吃音が出てしまってうまく声をかけられない。

先生は正気に返るのだが、
嫌味に近いジョークを王に言ってしまうのだ。


史実とは違うかもしれないけど、
そういうエンディングが良かったなと思った。

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サイコ リバース

サイコ リバース
Peacock
公開 未公開(日本)
監督 マイケル・ランダー
脚本 ライアン・ロイ
出演 キリアン・マーフィ、エレン・ペイジ、スーザン・サランドン


【鑑賞前】期待:★★

無性にサイコスリラーを借りたくなってこの映画を選んだ。

面白いかどうかわからないのだけれど、
日本で未公開ということを知って、期待できないなと思った。

そういえば「サイコ」という言葉の意味を知りたくてWikiってみた。

なんでも「精神異常」「多重人格」という意味で使われることが多いとのことだが、
ヒッチコック監督の「サイコ」が世界中で見られて、
こういう意味が全世界で通じるようになったそうだ。

さすが、ヒッチコック先生。

ちなみに原題の『Peacock』は「クジャク」という意味で
とくに雄の、羽が大きくきれいなクジャクのことを指すようだ。

男性のナルシストが主人公ということなのだろうか。

それにしても「原題詐欺」である。



【鑑賞後】評価:


孤独はもう一人の人格を作り出す。

という感じで感想を書こうと思っていたのだが、
どうやらそういうお話ではないようだった。
「ようだった」というのは、つまりこの映画で描きたいことが、
「よくわからなかった」ということだ。

難解な映画というよりも、何を描こうとするのか、
制作側がうまく掴むことができなかったように思う。


オープニングはとても面白かった。

女性が洗濯物を干すシーンから始まるのだけど、
まだ起きてこない夫のために朝から家事をこなしている。
なかなか別嬪さんでオドレイ・トトゥにどこか似ている。

女性は、朝食の支度が終わると、ベッドルームに行って、
鏡の前に座ると、おもむろにかつらを取る。
すると別嬪さんは、実は男性だったということがわかるのだ。

つまり主人公の男が女装をして家事をこなしていたのだ。

主人公は化粧を落とすと、自分で作ったはずなのに、
朝食は誰かが作ってくれたような素振りで食べ始め、
妻(自分)が残したメモを見ながらにやけたりしている。

「自作自演かよ!」とツッコミたくなるようなオープニングなんだけど、
なんか面白そうで、「期待できるな」と思った。

舞台は田舎街なのだが、住人は主人公が独身だと思ってる。
でも列車事故が起こったときに主人公は女装していて、
事故に巻き込まれそうになった。

主人公が気を失って倒れているところを、
街の住人が見つけて心配するのだが、
女装した主人公が自分の家に逃げていってしまったものだから、
独身だと思っていた男に実は奥さんがいたんだと、
街の人たちから勘違いされる。

それから住人は「奥さん、いたのかよ」って感じで主人公に接し始めるので、
主人公はいろいろ誤魔化さなくてはいけなくなるのだ。

僕は主人公の「自作自演」が街の住人にばれてしまって、
なんとか自分の変態趣味がばれないよう
誤魔化そうとする主人公を見たかったのだけど、
制作側はもっと難しい話を書きたかったようなのだ。


主人公の母親は一年前に亡くなっているのだけど、
この母親はどうやら主人公に虐待をしていたらしいのだ。
それが災いして、主人公に「女性の人格」が生まれてしまった。
ここが話のテーマらしい。

でも母親がどういう事を主人公にやってきたのか、
具体的に描写されていなかったこともあり、
この後のストーリーはよくわからない。
方向性がつかめなかった。

「多重人格」よりも「女装趣味」の話として作ったほうが、
面白くなったんじゃないだろうかと思う。

映画を見たり、小説を読んだりしている時よくあるのだが、
主人公が「なにをしたいのか」わからなくなると、話がとたんに詰まらなくなる。
この映画が途中で詰まらなくなった原因はここにある。
主人公の意思(やりたいこと)は観客にわかりやすく提示しなければならない。

これはドラマの鉄則だ。


それにしてもオープニングはとても期待させてくれた。

僕も一人暮らしが長いが、家事はちゃんと自分でやっている。
でも、この家事というものはとても詰まらない上に面倒で、
それでいて毎日やらないとゴミばかりが溜まってしまうのだ。

こんな詰まらない家事をなんとかこなすために必要なことはなにか?

僕はこの映画を見てわかった。

ずばり「女装」だ。

僕は、存在しない(まだ見ぬ)奥さんのフリをして、
「あなた(自分)のために頑張る!」と思いながら、
自分のために料理や洗濯をするのだ。

にんじんの切り方にこだわるのも、
洗い終わったばかりの洗濯物を叩いて皺を伸ばすのも
「あなたのため!」と思って。

この一人遊びで一番大切なことは「正気」に戻らないようにすることだ。

「あほくさっ」と思ってしまった時点で、
にんじんはどの料理も短冊切りになってしまうし、
洗濯物の皺だって「まあ、自分が着るんだしいいや」となってしまう。

できる限り本気で没入するためにはやっぱり「女装」が必要なのだ。
化粧をしたり、スカートをはいたりすれば、
自然と心も女性になるに違いない。

というわけで、家事が嫌で嫌で仕方ない人は、
ぜひこの方法を試していただければと思う。

 

もちろん僕はやらないけど。
 


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ゾンビランド

ゾンビランド
Zombieland
公開 2010年7月24日(日本)
監督 ルーベン・フライシャー
脚本 レット・リース、ポール・ワーニック
出演者 ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、ビル・マーレイ




【鑑賞前】期待:☆☆☆☆

なにかのDVDを見たときに予告編を見て面白そうだと思った。
馬鹿馬鹿しそうで。
だから借りてみた。

ウィルスか何かの影響で人間がゾンビになった世界が舞台らしい。

ゾンビってそもそもなんだろうとWikiを見てみたのだが、
「生ける死体」と書いてあった。

生きている死体??

死んでるんだから生きてないでしょう?
生きてたら死体じゃないでしょう?
って突っ込みたくなるところだが、やめておく。

「動く死体」でいいんじゃないかとつぶやく程度に留めておこう。
 

【鑑賞後】評価:☆☆☆☆

ワォー、とってもゾンビーな映画だった!

つまり、面白かった~♪

ゾンビ映画にこんなにお金をかけて、
しかも馬鹿馬鹿しいシーン目白押しで、
それでいてアクションシーンは大迫力!
これぞエンターテインメント!
って感じだ。

グロテスクなシーンもたくさんあるから、
そういうのが好きじゃない人にはあまりオススメできないけど、
映画はすごくしっかり作られていた。

『パラノーマル・アクティビティ』を見るよりも
こっちを見たほうが「ドッキリ!」できる。

ところどころ恋愛や家族愛を描いている場面もあって、
良いスパイスになっているように思った。

そうそう。
『ゴーストバスターズ』に出ていたビル・マーレイという役者が
本人役で登場するんだけど、
「そんなこと」をしたら「あんなこと」になっちゃう!と期待させといて、
その通りになっちゃったシーンは思わず声を上げて笑ってしまった。

それと『ソーシャル・ネットワーク』に出ていたジェシー・アイゼンバーグの
「ゾンビのお陰でフェイスブックを更新しなくてすむ」というセリフで、
映画へのオマージュが多いなって思っていたら、
『ソーシャル・ネットワーク』が制作される前にこの映画は作られてるじゃん!
って気づいたときにも、思わず声を上げて笑ってしまった。

笑ったり、ドキッとしたりできる映画だ。


映画を見終わった後も「ゾンビ」ってなんだろうという疑問が消えなくて、
大好きなWikiを読んでみた。

「ゾンビ」の起源はヴードゥー教らしい。

ヴードゥー教の司祭が、死んだ人間を腐り始める前に墓から掘り起こし、
死人の名前を呼び続けて、起き上がったところを縛り上げ、
農場に労働者として売ってしまうのだそうだ。
蘇ったゾンビの魂は壷に閉じ込められ肉体だけが農場で永劫に、
土を掘ったり、ミカンの皮を剥いたりしているわけである。

日本で「ゾンビ」みたいなキャラっているかな?と考えみたのだが、
思いつかなかった。

日本だと肉体がなくなった後に「怨念」として、
煙のような、靄のようなものがモヤモヤと目に見えることが、
恐怖の対象だったりするわけだけれど、
死んだ人間の肉体だけが動き出すような現象を怖がる風潮はあまりない。

「夢遊病」はゾンビに近い状態だと思うけど、いつか目覚めるし、
肉体は生きているわけだから「ゾンビ」ではない。

日本人は肉体よりも肉体に宿った魂を怖れる傾向にある。
死んだ人間の「願い」や「恨み」が残っていることのほうが恐ろしいのだ。

僕はそんな日本的な価値観に縛られず、
死んだ後はあの歌手のように歌って踊ろうと思う。

ホラーの中でもゾンビはどこかユーモラスな存在だ。


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パラノーマル・アクティビティ

パラノーマル・アクティビティ
Paranormal Activity
公開 2010年1月30日(日本)
監督 オーレン・ペリ
脚本 オーレン・ペリ
出演 ケイティー・フェザーストン、ミカ・スロート




【鑑賞前】期待:☆☆

僕が学生のころ、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』という
低予算の映画が大流行した。

一般人がカメラを持って森の中に入ったら、
ホラーな出来事に巻き込まれるという内容の作品で、
ドキュメンタリー風に撮影したことで、
「本当に起こったみたい」と見ている人に思わせ、
恐怖感を倍増することに成功し、興行的にも成功した。

僕はこの映画を同級生の女性に勧められた。
「すごく怖かったから見たほうがいいよ」と。

僕はそんな低予算のチンプな作品は見ないと、
偉そうに突っぱねたわけだが、
内心は怖くて仕方なかったのだ。

この女性がキャキャとはしゃぎながら、
映画の内容を説明してくれたのだが、
話を聞いているだけで怖くなってきて、
実際に映画館で見るなんてとんでもないことだと思った。

そしてなりより普段は何事にもビクビクしているようなその女性が、
こんな怖ろしい映画を見に行くなど想像もできなかったし、
怖ろしい体験を楽しげに語っている様子を目の前にして、
「彼女こそ、ブレア・ウィッチ」と思ったものだった。

全くもって怖ろしいことである。


【鑑賞後】評価:☆☆☆

あまり怖くなくて安心した(ホッ)。

この映画はいわゆるポルターガイストが発生する家で
同棲している男女が原因を突き止めようとするお話だ。

初めは足音が聞こえたり、風もないのにドアが動いたりして、
「こ、怖い・・・」と思ったのだが、
途中でコックリさんのようなことを始めて、
放置したビデオカメラにあることが映るのだが、
この映像を見た瞬間に僕は覚めてしまった。
「所詮、作り物だな」って。

ドキュメンタリー風に撮ってるわけだから、
さりげなく映った心霊現象は怖いのだけど、
「いかにも」といった映像が映ると途端に詰まらなくなってしまう。

これは、心霊写真と同じ原理だ。

心霊写真はパッと見ただけではどこに霊が写っているのかわからない。
よく目を凝らすと徐々に写っていることに気づき、
気づいた瞬間にゾッとする。
これが心霊写真の怖さを倍増する原理だ。

でも、パッと見ただけで写っているのがわかるような心霊写真は、
「合成なんじゃないの?」と疑ってしまうでしょ?

霊はあからさまに写真に写ってはいけないのだ。
あからさまに写ると怖くなくなってしまうから。


でも、僕はこの映画に☆を3つあげた。
僕にしては評価は高いほうだと思う。

それは、2つの理由からだ。

まず第一は、「自分にも映画を撮れるんじゃないだろうか?」と
僕に思わせてくれたことだ。

カメラはたった一つで、出演者も主に二人。
その他に二人出てくるけど、ちょこっとしか出番がない。
家の中での撮影が中心だから、とてもお手軽に撮影することができる。

Wikiには150万円ほどで制作したと出ていたが、
役者の出演料と機材のレンタル料といったところか。
映画に登場する家は監督が実際に住んでいる家で、
編集はパソコンでやったとのことだった。

とてもリーズナブルな作品だ。


そして第二は、「編集(脚本?)がうまかった」ということだ。

この作品は、家でポルターガイストが起こるので、
実際に映像に残してやろうと、
男がビデオカメラを購入したところから始まる。

映画の設定上、このビデオカメラで撮ったものしか流せない。

これは映画を作る上で大きな「縛り」になる。

撮影をおもに行う男がどういう場面でカメラを回したがるとか、
撮っている男を映すために鏡の前に立たせたり、
彼女も時々撮影を行うことでストーリーの進行を手助けしている。

洗面所でのシーンが多かったのは、
撮影している男も同棲中の女も同時に撮影できるからだ。
洗面所にはとても大きな鏡があって、
そこで二人の会話の様子を映像を見ながら観察できる。
一方がカメラを持っていて鏡がなければ、
カメラを持っている方の表情はわからない。

とても計算された映画だと思った。


最後にこのDVDをレンタルすると、
映像特権として「劇上公開」版とは別に「ディレクターズカット」版も
見ることができる。
エンディングが違うということなのだが、
僕がオススメするのは劇場公開版だ。

劇場公開版はホラー系のエンディング。
ディレクターズカット版はサイコ系のエンディング。

劇場公開版は心臓に悪くてなかなか良いと思う。


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