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4ヶ月、3週と2日

4ヶ月、3週と2日
4 luni, 3 saptamani si 2 zile
2008年3月1日公開(日本)
監督 クリスティアン・ムンジウ
脚本 クリスティアン・ムンジウ
アナマリア・マリンカ、ローラ・ヴァシリウ


評価:☆☆☆

カンヌ映画祭でパルムドールをとった作品を中心に見ていきたいなと思い、
いくつか作品名をメモしてゲオに行ってみたのだが、
見つからない!

結局、2作品だけ何とか見つけて借りてきた。

僕がよく行くゲオでは、作品の並びは「コメディ」とか「SF」とか
まずはジャンルで分別されていて、
同じジャンルの中で「あいうえお順」に並んでいる。
僕が見つけたこの2作品はどちらも「ドラマ」コーナーにあった。

ほかの作品がどのジャンルなのか、
あまりよく調べなかったものだから、
結局、2作品しか見つけることができなかったのだ。


久しぶりにカンヌの受賞作を見たのだが、
ドスンッと重い。
ハリウッド映画では4分ですんでしまう描写を
この映画は2時間かけてしっかりと描いていく。

大まかなストーリーは、
ルームメイト(♀)が望まない妊娠をしてしまって、
ルームメイトのために主人公(♀)が一肌脱ぐ、
という話なのだが、細かく描写しているため、
4分では済まない。

ちなみにルーマニアの映画なのだが、
堕胎は大きな犯罪になるようだ。

最初のシーンでルームメイトと主人公が登場するのだが、
すれた感じの女性の方が妊娠しているのだろうと、
勝手に思っていた。
でも実際は真面目そうに見える女性が妊娠していて、
このルームメイトがコマゴマと嘘をついていたことで、
主人公は堕胎を行う闇医者と一発ヤルことになる。
「金がないなら一発やらせろ」と脅されるのだ。

強制的なセックスの後、
主人公は自分の恋人の母親の誕生日会に出席し、
自分の今の状態とはかけ離れたような
金持ちたちの暇つぶしのような会話につき合わされ、
恋人との関係もどこかギクシャクしていく。

主人公は堕胎したルームメイトのことが気になって、
電話をしたり、恋人との関係がギクシャクしても、
ルームメイトのところへ心配して帰るのだけど、
ルームメイトは、子供をおろしたことになんとも思っていなくて、
腹が減ったからと、肉をむさぼるのだ。
(腹が減ったとレストランで肉を注文している)
バスルームに放置された胎児を捨てたばかりの主人公は、
とても肉など食べる気分になれない。
(ん?映画のストーリーを全て語ってしまったような気がする・・・)

ハリウッド映画では4分で済んでしまうと書いたが、
ハリウッド映画の本質は清涼飲料水なので、
「あまり悩むな。なにも考えずに飲み干してしまえ」と
物事を短絡的に捉え、
人々を迷いから救い出そうとする。

しかし、現実の生活では、もっと小さな問題でさえも、
僕たちにとっては大問題であり、
2時間で心の整理までできるようなことはほとんどないのだ。

僕たちはもっとウジウジと悩んでいる。

僕の好きなイラン映画で『運動靴と赤い金魚』という作品があって、
「親に靴をなくしたことを知られないために、兄妹が協力し合う」
というだけの話なのだが、しっかりと兄妹の心理を描いているので、
ハラハラドキドキと映画の世界に引き込まれてしまう。
TSUNAMIも来なければ、宇宙人も現れないけど、
自分の生活の中で起こりそうな小さな出来事を
2時間で語っている作品だ。

カンヌの受賞作を見ると、トロくさくてつまらないと感じてしまう部分と、
身近な問題をもっとじっくり悩まなくてはならないと言われているような
気がするところがあって、僕はいろいろと考えさせられる。

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トランスフォーマー/リベンジ

トランスフォーマー/リベンジ
Transformers: Revenge of the Fallen
2009年6月20日
監督 マイケル・ベイ
脚本 アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー、アーレン・クルーガー
出演者 シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス




評価:☆

ごめんなさい。

最後まで見れませんでした。

最後まで見ていないのに、評価してごめんなさい。

でも、100円でレンタルして、50円分くらいは見ました。

50円分のところでどうしても我慢できなくなって、

ストップボタンを押してしまいました。

いままで見た映画の中にも何度か我慢して最後まで見たことがあったけど、

この作品は無理でした。

本当にごめんなさい。

代わりに「映画批評」のプロの人のサイトを貼っておきます。

超映画批評 『トランスフォーマー/リベンジ』90点(100点満点中)
http://movie.maeda-y.com/movie/01303.htm

本当にすみませんでした。

(こんなの映画じゃない ボソッ)

 

 

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ツーリスト

ツーリスト
The Tourist
2011年3月5日公開(日本)
監督 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
脚本 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
 ジュリアン・フェローズ、ジェフリー・ナックマノフ
出演者 ジョニー・デップ、アンジェリーナ・ジョリー




評価:☆☆☆

朝食はいつも焼きたてのクロワッサンとブラックコーヒーだ。

ぐっすり眠れなかった日は、
コーヒーは少し濃い目にして、
眠気を覚ます。

昼は近くのレストランでサンドウィッチを注文する。

中身はトマトとレタス、
そしてチーズがはさんであるだけのシンプルなもの。
スープはコンソメで、野菜が少し入ってる。

夜は基本的には食べない。

どうしてもおなかがすいて眠れない時は、
りんごを半分だけ食べる。

就寝前にはブランデーを少し加えたハーブティーを飲んで、
体が温まったらベッドに横になる。

僕の一日はこうして終わるわけだが、
この映画もこんな感じで終わってしまった。

ロマンティック・ミステリーということだが、
アクションシーンもラブシーンも控えめで、
二人の会話ややりとりに重点が置かれていたので、
好感を持った。

犯人は一体誰なんだろうかと、
色々、悩まされ、裏切られるのだが、
最後はなるほどなって思った。
(犯人を予想できなかった・・・)

でも、あまりにもカロリーが低くて、
つまり、内容が無さ過ぎて、
空腹感を覚えたわけですよ。

おしゃれな一日を過ごしたような気分にはなれるけど、
おなかはグーグー鳴っている。

もうちょっと主役二人の過去のエピソードを描けば、
カロリーも上がったように思う。
特にジョニー・デップの交通事故で亡くなった奥さんについて
描いていれば面白くなったのではないだろうか。

まあ、楽しめたといえば楽しめた。

それにしてもアンジェリーナ・ジョリーのくちびるはセクシーだ。
食事をするシーンが何度か出てくるのだが、
彼女が食べ物を口に運ぶシーンが無くて残念だった。

あのプリンとした下唇にパスタが触れ、
ツルンと口の中に入っていく絵が見たかったなぁ。

そんなシーンがたくさんあったら僕は☆4つにしたのに。



 

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かいじゅうたちのいるところ

かいじゅうたちのいるところ
Where the Wild Things Are
2010年1月15日公開(日本)
監督 スパイク・ジョーンズ
脚本 デイヴ・エガーズ、スパイク・ジョーンズ
出演者 キャサリン・キーナー、マックス・レコーズ




評価:☆☆

もう見ていられない。

僕が幼稚園児のときに好きだった絵本は、
『三匹のやぎのがらがらどん』と
この『かいじゅうたちのいるところ』だった。

この映画が公開されたとき、
僕はすごく見てみたい衝動にかられたのだけど、
見に行かなかった。
レンタルが始まってからも見なかった。

それは「この絵本を映画にするのは無理だ」と思ったからだ。

原作の絵本を映画にするには、あまりにも絵本が薄すぎる。

薄い絵本を二時間の映画にするためには、
たくさんの余分なものを付け足さなくてはいけない。

思ったとおり、この映画はその付け足し方を失敗した。
始まりの10分で終了してしまった。

絵本というのはとても薄くてわかりやすく書いてあるのだけれど、
読んでいる人たちが想像する余地をたくさん作っていて、
それそれが感情移入しやすいようになっている。

この映画では、「想像する余地」を制作者が埋めてしまったのだ。

それから主役のマックスもかいじゅうたちも
もっと凶暴でないといけないはずなのに、
普通の人間みたいに描かれている。

子供は天使であり悪魔である。
子供の悪魔の部分を象徴したのが「かいじゅう」であって
理性など一ミリも通じるような存在であってはならない。

しかし、この映画の中で「かいじゅう」たちは、理性的に悩んでいる。
そこら辺にいるおっさんやおばさんみたいに。

かいじゅうは凶暴であり、わがままなわけで、その中でも、
一番、凶暴でわがままな子供のマックスは王様になる資格があった。
そして、「散々、やりたい放題、暴れまわったけど、
やっぱりママが恋しくなって現実に帰った」というお話のはずなのに・・・
僕にとってはね。

なにより残念だったのは、
絵本にはあった、僕が見たかった二つのシーンが描かれていないことだ。

ひとつは、マックスの部屋の中に木が生えてきて、
森になっていくところ。
ママに怒られて、部屋で不貞腐れていると、
木が生えてきて、そこからかいじゅうのいるところへとつながっていく。

ハリウッド映画のはずなのにCGを駆使して
あんなに面白いシーンを描写しないで、
何をやっているんだ!と腹がたった。
そこらへんはお得意なはずなのに。

ふたつ目は、マックスとかいじゅう達が別れるとき、
かいじゅうは誰一人として、
「行かないで!食べちゃいたいくらい君が好きなんだ!」と
言わなかったことだ。

うろ覚えなんだけど、絵本の中にはそういうシーンがあったと思う。

もう映画の半分くらいを見たところで「見たくない衝動」に駆られて、
僕自身がかいじゅうになりそうだった。

ん?
そういえば、さっきから、
僕の一人暮らしの部屋に木が生えはじめている。




 

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『ポニョ』再考(最高!ではない)

今日もスーパーに行ってきた。

「晩御飯、何にしようかな」なんて考えながら、
店内をウロウロしていたのだが、
とりあえず足は自然と「鮮魚コーナー」へと向かっていく。

まずは網の目のように脂が走った中トロの刺身に目がいくのだが、
さすがに1,000円近くして手が出ない。
ブリの刺身も旬ということでたくさん並んでいるのだけど、
最近、食べたばかりだから、違う魚が食べたい。

あまりピンッとくるお魚ちゃんがいなくて、
今日はあきらめて豚野郎を生姜焼きにするかと思って、
その場を離れようとしたとき、
スーパーの店員さんがカートを運んでやってきた。

ちらっとカートに載ったパックを見ると、刺身の盛り合わせで、
「夕方市」と書いてあり、値札には500円と書いてある。
あ!僕は思わず、腕時計を見た。

午後4時。

そうか、夕方は午後4時からだったのか・・・

僕は迷わず店員さんが並べたばかりの刺身500円パックを手に取った。
僕にとって夕飯で500円も使うのは贅沢なんだけど、
毎日、豚野郎とチキン野郎ばかり食べて節約しているから、
ご褒美なのだ。


『崖の上のポニョ』については以前書いたが、
映画の内容がよくわからなかったということもあり、
ネットで『ポニョ』について書かれた記事をいろいろ読んでみた。

映画内のさまざまな事象を神話とリンクさせ、
意味づけしようという人たちがたくさんいて、
この人たちのおかげで意味深な作品になっているのがよくわかった。

崖の上のポニョが神過ぎた件:ハムスター速報 2ろぐ 跡地

そもそもポニョが何なのかという問題だが、
「海で採れた魚なのに金魚と主人公が言うのはおかしい。金魚は淡水魚。
 でも他の登場人物たちは誰も突っ込まない」とか、
「ポニョの正式名称は北欧神話に由来する」など
意味のわからなかった理由を作者のせいにせず、
自分の知識が足らないせいにして、
一生懸命、作品を理解しようとしている。

僕はそんな風に理解しようとしている人に言いたい。
「心配しなくていいよ。この作品で何を表現したかったのか、
 宮崎駿自身もよくわかってないのだから」と。

別に本人に聞いてきたわけではないけど、なんとなくわかる。

たくさんの「象徴」が入っているのは宮崎の趣味だ。
神話や童話をたくさん読んできたから知識が豊富なだけで、
引用した「象徴」を上手くストーリーと結びつけることができなかった。

そして、表現というものは自分の中でまとまっているものを書くのではなく、
まとまらない、モヤモヤしたものを制作過程の中で考えながら、
作り上げていくものだと、宮崎駿は思っている。

僕は、映画において、この制作姿勢は間違っていると思う。

『もののけ姫』から僕は宮崎駿に対して不信感を抱いていて、
映画を見てくれている人に対して、
自分がよく理解しないまま作品を提供していまう、
言い換えれば、自分が何の料理を作ったのかわからずに、
そのまま友人に振舞ってしまうような事をしている、と思っている。
しかも金を取って。

その料理は、栄養になるのか、毒になるのか、
何の栄養にもならずムダになるのか、
そんなことにも悩まずに、ただ自分が料理するのが楽しくて、
ついつい「作ってしまった」のだ。

料理の天才だと思われているから、
まわりから無理やり作らされているところはあるかもしれないが、
明らかに失敗している。

『風の谷のナウシカ』の映画ではなく漫画は、
逆に宮崎本人が悩みながら、成長しながら、
作った作品であり、これはとても面白いのだけど、
映画という2時間もない作品の中で訴えるためには、
作者は自分の表現したいたいものを作る前から把握していなければならない。

『ポニョ』は明らかに見切り発車で、
「制作の中でテーマは捕まえられるだろう」と作者は思っていたが、
結局、観客には何も伝わらなかった。

映画は、結局、虚構ではあるが、
作者の「意図」する世界を作ることができる。

しかし、作者が「意図」を持っておらず、
「意図」は製作過程で掴めるかもしれない、と他力本願で作ると、
『ポニョ』みたいにムダに観客を悩ます作品になる。

「象徴」というたくさんの具を味噌汁に放り込んでも、
「具沢山」感はあるものの、
おいしくはないのだ。

そして、お刺身はやっぱりおいしいのだ。

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