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泥棒野郎

泥棒野郎
Take the Money and Run!
1971年3月公開
監督 ウディ・アレン
脚本 ウディ・アレン
出演 ウディ・アレン 、ジャネット・マーゴリン


評価:☆☆☆

今日の晩御飯はチキン野郎である。

最近はDVDをレンタルするときはゲオばかりなのだが、
10年ほど前は、歩いて10分程のところに
個人経営のレンタルビデオ屋さんがあって
いつもそこを利用していた。

そのレンタルビデオ屋は「ドラマ」という店名だったと思うのだが、
あまりよく覚えていない。
店内はとても狭くて15畳くらいしかなかった。
(そのうち5畳はエロビデオ)

店員さんは若いニーチャンでなぜか青のモヒカンに鼻ピアスをしていて、
そのくせとても愛想がよかったのをいまでも覚えている。

この「ドラマ」を、僕はとても気に入っていた。

一番の理由は、ビデオ(DVDではなかった)が、
監督別に陳列されていたからだ。
「ヴィム・ベンダース」コーナーや
「ルイ・マル」コーナーというのがあった。

僕は映画は監督のものだと思っている。
監督次第で映画は面白くもなり詰まらなくもなる。
だから監督別で陳列されているということに違和感はなかったし、
今日はどの監督の映画を見ようか?といった選び方ができた。

映画がどうして監督によって面白さが変わるのかよくわからないが、
「監督」「脚本」「役者」という三つで分類すると、
映画の場合、監督の権限が大きいということではないだろうか。
つまり「映画」は監督の個性が出やすいように思う。

そしてテレビドラマは「脚本」次第で面白くも詰まらなくもなり、
舞台は「役者」次第だと僕は思っている。

テレビについては、有名な演出家ももちろん何人もいるわけだが、
できる限り大衆受けするような、あまり凝った演出はしないという
風潮があるような気がするし、
なにより演出家はサラリーマンということで冒険はしないように思う。

演劇では役者がアドリブをすることもあるので、
脚本や演出は無視し、お客さんの反応を見ながら、
舞台の空気を作っていくことができる。
あとは映画やテレビでは、役者さんの間合いを編集で変えることが
簡単にできてしまうので、実力が発揮できないということもある。
(下手な歌手や役者にとっては良いことだ。口パクOKだから)

そんなわけで、僕は、
この「監督」別コーナーの陳列をゲオもやって欲しいと
思っているのだけれど、
100円という格安でレンタルさせて頂いてるのであまり言いたくない。

ああ、そうだ!
ゲオではパッケージの裏面にバーコードのシールが貼られているのだが、
監督名のところにシールが貼ってあることがよくあって、
誰が映画を作ったのか(監督、脚本家が)わからない。

映画を選んでいるときに、何度、イラッとしたことか。
シールを剥がしてやりたいと思ったけど100円だから我慢した。
(バーコードシールなんて表て面に貼ればいいんですよ)

そんなわけでこの映画である。

ウディ・アレンは「監督」「脚本」「役者」マルチにこなす、
個性派の映画人である。

正直なところ、この作品はそんなに好きではないけど、
『ボギー、俺も男だ』
『世界中がアイラブユー』
が本当に大好きでいままで何度も見てしまった。

この作品は初期の頃のものだけど、ショートコントが集まって、
ひとつの作品になっているような印象で、
全体の構成がもうちょっとしっかりしていれば、
名作になったようにも思う。

結局、主人公は泥棒から足を洗うことができないという作品だ。

なにより面白いのはやっぱり主演のウディで、
もう見た目から面白い。
明らかに何をやっても駄目そうな顔をしていて、
呆けたような顔をわざと停止画像にするようなカットがあり、
もう、ウディの顔を見ているだけで満足である。

邦題のセンスもいい!
直訳は「金をもぎとって走れ」かな?
まさに『泥棒野郎』だ。

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