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軍鶏-Shamo-

軍鶏-Shamo-
公開 2008年5月3日
監督 ソイ・チェン
脚本 橋本以蔵、セット・カムイェン
出演者 ショーン・ユー、魔裟斗、ディラン・クォ




【鑑賞前】期待:☆☆

明けました。

というわけで新年の1本目の映画がこの映画である。

もともと漫画で読んでいたからストーリー自体は知ってるんだけど、
あの独特の空気感が映画でどれだけ表現できるのか楽しみだ。

そういえば漫画が連載された当時って、
酒鬼薔薇事件があったり、オウムの事件があったりして、
「心の闇」という言葉をたくさん耳にしたものだった。

このストーリーの主人公、成嶋亮は両親を殺害し、
少年院に入れられるが、過酷ないじめに会い、
殺されないよう空手を習得した。
そして、出所後は裏社会で暴力を使って生き延びていくのだが、
もともとエリート高校生だったわけで、
表社会が恋しくなって、総合格闘技に出場するのだ。

成嶋亮の執念というか、とことん悪になっても生き延びようとする姿に
僕はとても共感を覚えたものだが、
いまの時代だとみんなイジメに会うとすぐ死ぬよね。

「心の闇」というより「空虚感」のほうがいまは強いのだろうか。

まあ、そんなことはどうでもよくて、
まったく期待はしていないけど、久々に『軍鶏』の世界を味わおうか。

そんな気分だ。


【鑑賞後】評価:☆☆

ん~、残念だ。実に残念だ。

よくよく考えたら、漫画『軍鶏』の映画化なのに、
18禁になっていないのがおかしい。
暴力シーンやレイプシーン満載の漫画作品が、
エグイ描写を抜き取られて腑抜けになった。

しかも、主人公の成嶋くんが実は両親を殺していないだって?(あ!ネタばれ)
馬鹿にすんじゃね~
こんなオチちっとも面白くねぇよ!

妹のために「悪」になる成嶋くんは実はとっても「いい人だ」って
そんな風に言って欲しいのか?
『軍鶏』のこと何にもわかってないな、と思ったら、
漫画の原作者が、脚本を書いているジャマイカ!

こんな読者でもわかっているようなことを、
わかっていない原作者なんてあるのか?と思ってWikiってみたら、
案の定、漫画の原作おろされてんじゃん(笑)

なんでも原作の橋本さんは、
「連載当初に大ざっぱなあらすじが書かれた原稿しか出しておらず、
 ストーリーやキャラクター設定、せりふなどすべて漫画家が行った」
「軍鶏は漫画家が単独で創作した作品」
という内容で漫画家に訴えられ裁判になったようだ。

そういえば、『マスターキートン』の原作者も似たような内容で
訴えられてたな。

原作者は「名前」だけ貸して、儲ける商売なのだろうか?

まあ、裁判の内容はよくわからんから真相はなぞだけど、
もし、「名前」だけで儲ける商売なら、
その商売のことを映画にしたほうがよっぽど面白いジャマイカ!

と、思った。


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