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ダンサー・イン・ザ・ダーク

ダンサー・イン・ザ・ダーク
Dancer in the Dark
2000年12月23日公開(日本)
監督 ラース・フォン・トリアー
脚本 ラース・フォン・トリアー
出演者 ビョーク、デヴィッド・モース、カトリーヌ・ドヌーヴ


評価:☆☆☆☆☆(映画百選)

何度、見てもすごいと思う映画である。

後味の悪い映画ということもあり、
上演時間も長いということから見ることを避けていたが、
一度見始めたら、途中で止められなくなった。

この映画を見るのは何度目になるのか忘れてしまったが、
はじめから終わりまで隙がなく、目が離せなくなる。

そういえば、初めてこの映画を見たのは、
学生の頃で飲み会に行ったあと、
家に帰ってから暇つぶしに見た時だった。

酔っていたので、途中で寝ちゃうかなと思いながら、
映画を再生したのだが、
どんどん目が覚めてしまった。

この映画はアメリカに移民としてやってきたエルマが主人公なのだが、
彼女は遺伝でどんどん視力が無くなっていくという病気にかかっている。
そもそも、彼女がアメリカに来たのは、
息子も同じ病気にかかっているので、
その手術費を稼ぎ、息子の病気を治すことだった。

視力がどんどん衰えていくけど、働かなくては手術費は稼げないので、
「目が見えない」とまわりに悟られないよう仕事をしている。
つらい現実の中でエルマは空想の世界で自分の心を癒す。

働いている工場の機械の音や、電車の通る音が、
エルマにはリズムのように聞こえ始め、
空想の中でミュージカルが始まる。
それはまるで自分を慰めたり、励ましたりするような歌詞だ。

映画はつらい現実のひとつの逃げ道として、
「空想」を提供するのに優れた道具である。

一方、自分の厳しい「現実」をほかの人に訴えるのにも優れている。

子供の頃はだれでもこんな風に空想の世界に
逃げたことがったのではないだろうか?

「現実」と「空想」のコントラストが美しい映画だ。


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