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カサブランカ

カサブランカ
Casablanca
公開 1946年6月20日(日本)
監督 マイケル・カーティス
脚本 ハワード・コッチ、ジュリアス・J・エプスタイン、フィリップ・G・エプスタイン
出演者 ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン


【鑑賞後】評価:★★★★★(映画百選)

いま引越しの準備をしている。

大好きな東京から田舎へ帰る。


収納スペースが多すぎる部屋に住んで10年を超えたせいで、
捨てるゴミが大量にある。
ゴミを捨てるというのは僕にとって意外に難しく、
「残せるものは残してしまえ」と考えていたせいで、
いざ引っ越すことになると捨てるものが多すぎて困ってしまう。


なかでも本を捨てるのは難しい。

「この後も読みたくなるに違いない」という本と、
「今後、絶対に読まない」という本を仕分けするのだが、
部屋に溜まった本の50%は仕分けに悩む。

お金を出して買っただけあって、
なかなか簡単に決断ができない。

どの本も名残惜しい。


本とは別に名残惜しいものがある。


写真だ。

写真はなかなか捨てられない。

たとえ過去に付き合った女性とのツーショットが出てきても、
自分にとって東京で過ごした素敵な思い出のひとつであって、
いま付き合っていないからといって、
簡単にポイポイできないのだ。

女々しいやつだと笑ってもいいけど、
お前だって同じだろ?

男は特にそうなんだと思う。

未練ではなく、なんだろう・・・ 
うまく説明できないけど、自分が本気だった証拠なのだ(?)。



写真だけではない。

過去に付き合っていた女性が編んでくれたマフラーが出てきたのだが、
見つけたときは何も思わずにゴミ袋に捨てることができた。
でもしばらくすると「あれ?捨てていいのかな?」という違和感が徐々に増してきて、
ゴミ袋から取り出してしまったのだ。

終わった恋の落し物は捨てても罪にはならないはずなのに、
あの頃、自分のために丁寧に編んでくれた彼女の姿を思い浮かべると、
簡単に捨てるのがとても難しい。

彼女にはきっとあの頃の気持ちはもうない。
(というか生きてるのか死んでいるのかも今の僕は知らない)

だけど、二人で楽しく過ごした日々の記憶が、
マフラーの繊維の奥の奥にまで染み込んで、
まるでソフランCで洗ったセーターのように
芳香剤の香りが僕の鼻腔を刺激するのだ。

だからまだ捨てられないでいる。

(マフラーのせいで引越しの料金が高くなったら、
あいつに請求してやろう。)


過去の恋はもう終わったのだ。

自分にとって大切な思い出や捨てきれない感情はあるのだけれど、
もう過去には戻れない。
自分の過去におかした失敗はやりなおせないし、
反省点はこの後、付き合う別の女性で挽回するしかないのだ。

そんなやるせない気持ちを抱えたまま、
人間は前に進むしかない。
自分がした決断だから後悔などせずに、
先に歩いていかなければならない。

でもこれがなかなか難しい。


そんなモヤモヤした感情が発生した時にお勧めの映画がこれ!


主人子のボガードは過去の恋愛に素敵な決断で見切りをつけるのだけれど、
こういう決断ができるのが男としてかっこいいのだ。

いつまでもあれやこれや悩んでいるなんて男として本当に駄目だと思う。

男はいざというとき感情に流されることなく、
みんなが幸せになれるよう決断しなくてはならないのだ。

それが「男前」ということである。


マフラーなど捨ててしまえ!

写真など捨ててしまえ!

そう理性ではわかっているのだけど、なかなか、ねぇ・・・

彼女がいま幸せかどうか、
興信所を使ってでも知りたくて仕方ない僕は、
病気でしょうか・・・?


年をとるにつれ、ボガードのように
酸いも甘いもかみ締めた男前になる予定だった僕は、
これじゃあ、ただのオッサンにしかなれないようだ・・・

非常に残念である。



You must remember
this A kiss is just a kiss,
a sigh is just a sigh.
The fundamental things apply
As time goes by. 

And when two lovers woo
They still say, "I love you."
On that you can rely
No matter what the future brings
As time goes by.

Moonlight and love songs
Never out of date.
Hearts full of passion Jealousy and hate.
Woman needs man And man must have his mate
That no one can deny.

It's still the same old story
A fight for love and glory
A case of do or die.

The world will always welcome lovers
As time goes by.

 

これだけは覚えていてほしい

キスはキス、ため息はため息

大切なことは変わりはしない

時が移り流れていくとしても


もし恋人たちが愛し合うなら

やはり「愛している」と囁く

このことは信じていても良い

これから何が起こるとしても


月の光も愛の歌も

決して時代遅れにはならない

情熱もあれば、憎しみもある

女は男を求め、男も女が必要

このことは誰も否定できない


それが昔からの変わらぬ物語

愛に生き闘うか、ただ死ぬか

愛に生きる者こそ祝福される

時が移り流れていくとしても


(和訳引用)http://d.hatena.ne.jp/wineroses/20071216


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Comments

無題

Posted by NONAME  2012/03/18(Sun) 00:00:22 EDIT

文章は書き手の心情や人柄が滲み出るので、
私は「雑感」の記事も面白く読んでいます。
今回の記事では「田舎に帰る」ということで少しセンチメンタルになってるのでしょうか。

その過去に自分が本気になった証拠が次にできた彼女に見つかって「じゃあ私のことは本気じゃないのね!」なんてことにならないことを祈ります。
物には魂が宿るというようなことも良く聞きますが、前に進むためには捨てなければならない想い出もあるのかもしれないですね。

さて、過去におかした失敗とやらが気になるところですがまずはカサブランカを観てみようと思います。

Re:無題

from MASTER 2012/03/18(Sun) 02:28:01

コメントありがとうございます。

確かにセンチメンタルになっているのかもしれません。
新しい恋が始まっていないせいで過去のことばかりに目を向けているのでしょう。
自分でも良くわかっているのですが、なかなか自分の感情をコントロールできていないようです。
新しい恋が始まれば急いで過去の遺物を清算しようとするのかもしれませんね(笑)

お酒の力を借りて好き勝手なことを書いていますが、
こんな文章を読んでいただいて有難く思います。
また感想や意見、ご批評を頂けるとうれしいです。

過去に犯した失敗はお酒の力を借りてもまだ書けないのですが、
開き直ることができるようになったら皆様に披露したいと思いますw

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